アフターコロナの消費者行動に関するGoogleの3つの分類

アフターコロナの消費者行動について、Googleでは検索動向に基づいて3つの分類を行っています。

世界の検索エンジン市場において圧倒的な市場シェアを誇るGoogleによる分析は、消費者の日常的なインターネット利用時のデータに基づくもので、アンケートなどの特別な調査よりも信ぴょう性が高いことが多いです。

感染症の拡大が人々にどのような感情を抱かせ、そしてアフターコロナの世界ではどのような商品やサービスの利用が継続的に利用されるのかについて、Googleが発表している3つの分類をご紹介します。

この記事の読み方

なお、この記事ではアメリカ、イタリア、スペイン、インドの検索動向に基づいてGoogleが分析した結果をご紹介していますのが、Googleの分類を説明したあとで最後にご自身でキーワードやトピックごとの検索動向を確認する方法をご紹介しています。

スパイク型:行動の急変化、持続する可能性は低い

Googleによるアフターコロナの世界での消費者行動を予測した分類の1つ目は「スパイク型」と名付けられた検索動向です。

スパイク型の検索動向とは、外出の自粛や緊急事態宣言などが発令されたタイミングで検索件数が急上昇したものの、すぐさま平常時の検索件数に戻っているキーワードです。

このような一時的な検索の増加と、急激な検索件数の低下を示すスパイク型については、行動の急激な変化を人々が感じ取っていることを示すと同時に、アフターコロナの世界では消費者の生活での変化が持続しないと予測されます。

スパイク型に分類される業種としてGoogleでは「学校」を例に挙げています。つまり、コロナウィルスの感染拡大は一時的に学校との関わり方に変化をもたらしましたが、アフターコロナ後には大きな変化が見られないであろうことが分かります。

S字カーブ型:行動の急変化、持続する可能性あり

アフターコロナを予測するGoogleの2つ目の分類は「S字カーブ型」です。

S字カーブ型とは、コロナウィルスの感染拡大によって検索件数が急激に増加し、そのまま高い位置で検索件数が維持されている状態のキーワードを指しています。

このような急激に増加した検索件数をキープしているS字カーブ型については、人々の行動に大きな変化が生じており、アフターコロナの世界でも変化が継続する可能性があるとGoogleは分析しています。

S字カーブ型に分類される産業としては「エクササイズ」が挙げられており、人々の健康への関心の高まりや、自宅で過ごす時間が長いことによる運動不足などの影響が感じられます。

急成長型:既存行動の急増、持続する可能性あり

最後にGoogleが紹介している検索から見える検索行動の変化は「急成長型」です。

急成長型の検索行動は、コロナウィルスの感染拡大と共に検索される件数が増加し、増加の傾向が長期間にわたって継続しているものです。

このような検索結果の増加傾向が長期にわたって続いている急成長型を示しているキーワードについては、アフターコロナの世界においても人々の生活の変化が持続する可能性があります。

Googleが急成長型に分類しているキーワードのひとつは「デリバリー」で、外食が制限されている状況のなかで検索件数が伸び続けており、アフターコロナの生活様式を表す代表的なキーワードになる可能性があります。

Googleトレンドで3つの分類をセルフチェックしてみよう

Googleではアフターコロナの人々の生活の変化について「スパイク型」「S字カーブ型」「急成長型」の3つの分類を用いて、予測を行っています。

この記事ではGoogleがそれぞれの分類で具体的に例示しているキーワードのみをご紹介しましたが、キーワードやトピックごとの検索動向については、Googleトレンドにてご自身でも調べることが出来ます。

事業をされている方は是非一度、ご自身のビジネスに関わるキーワードについてチェックして、アフターコロナの世界では人々にどのような変化が生まれるのかについて確認してみてください。

こちらでご紹介したGoogleによるアフターコロナの消費者動向に関する予測は「これからにそなえる
デジタル マーケティング ガイドブック」から引用しています。